歩き地蔵 (あるきじぞう)*
大迫と升谷の間を流れる大野川に、木樵橋と呼ばれる橋が架かっている。
この橋へ向かう坂の途中に椚の木が生えており、その根元に30cm程の石地蔵が祀られている。
この地蔵は、悪戯好きの子供たちがどれだけ動かしても、いつの間にかまた元の場所に戻っているという。
子供たちが川に担ぎ込んで水中に沈めても、帰る頃にはちゃんと元の場所に戻っていたという。
だがある時、子供たちの悪戯を見かねた大迫の老婆が地蔵に前掛けをかけた。
すると子供たちは悪戯をしなくなり、地蔵も歩かなくなったという。
『和知町 石の声風の音』「歩く地蔵尊」より
老婆の行いは地蔵にとってありがたいことだったのか、それとも余計なお世話だったのか。
伝承地:京丹波町長瀬、大迫
伝承地:京丹波町長瀬、大迫