お下げ髪の少女 (おさげがみのしょうじょ) *
昔、宮津から野間(丹後町弥栄)へ向かう途中に堤があった。
堤は深い山の中にあり、木が鬱蒼と生い茂って昼でも薄暗い気持ちの悪い場所だった。
ある日の夕暮れ、一人の女がその堤を通りかかった。
すると、お下げ髪の少女が一人、堤に座ってピシャピシャと水に足をつけている。
「こんな所に女の子がいるなんて、どこの子供かなあ」と思いながら、女は野間の親戚の家に向かった。
気になった女は親戚に「あそこの堤に座っていた少女はどこの子だ」と尋ねた。
すると「あれはいつも色々な姿になってあの堤に出て来ては、一人で遊んでいる化け物だ」と答えたという。
現在は縦貫林道が整備され、堤も埋められて小さな池になっている。
『みやづの昔話 -北部編-』「狐狸にだまされる話-おさげの女の子」より
不思議な少女シリーズ。
こちらは夜物(狐狸の類)が化けたものではないかと言われています。