葛食い (くずくい)
保津川下流の山奥には“葛食い”が棲んでいると伝えられている。
葛食いとは魔物と言われるほど大きな蛇のことで、胴回りは腕よりも太く、長さは二間(約3.6m)にも達するという。
葛食いは葛が生い茂り、光の差し込まない薄暗い場所を好んで住処にしていた。
たとえ姿が見えなくても、この大蛇が近くにいるだけで震えが来るという。
この大蛇に睨まれた者は恐怖心から身動きが取れなくなり、姿が見えなくても、葛食いが近くにいるだけで震えが来ると言われている。
葛食いに出遭ったという老人は震えが止まらず、やがて病気になって寝込んでしまったという。
『ふるさと保津』「葛食い」より
名前や住処から考えるに、葛を好んで食べていたのでしょうか。
肉食の蛇が葛を食べるの?という疑問はありますが……。
伝承地:亀岡市保津町・保津川下流の山中