弥仙山の竜 (みせんさんのりゅう)


於与岐村(現・於与岐町)に吉崎権兵衛という、猟の得意な男がいた。
ある日、権兵衛が弥仙山で猟をしていると、にわかに豪雨に襲われたので、雨宿りにと木の下に逃げ込もうとした。
すると、どこからともなく眼光の鋭い大蛇が現れ飛びかかってきたので、権兵衛は頭を狙って猟銃を撃ち込んだ。
大蛇は大木が倒れるようなすさまじい音を立てて倒れ伏した。
それをよく見ると、頭には二本の角、鋭利な三角の歯は口の内側に向かって生え、足は四つで剣のような四本の尾があり、鱗の間から15cm程の尖った毛を生やした竜だったという。
権兵衛は祟りを恐れ、竜の遺骸を寺で供養した。
竜の顎は栖竜寺に預けたが、消失してしまったため今は下顎だけが残っているという。

『郷土誌 東八田』「雲源寺に残る伝説」より


龍の顎、機会があれば是非見てみたいですね。