わらじ
ある人が此代から乗原へ戻る途中、杉林の坂まで来た時、後ろから「べったら、べったら」という音がした。
振り向いて「こりゃ、わりゃ(お前)何が欲しいだいや」と言いながら、肩に担いでいた鯖を前に抱え直して歩いていた。
するとまた「べったら、べったら」という音を立てながら、すぐ後ろを何かがついて来た。
「おのれ、古狸め。何になって化けて出ただいや」と言って後ろを足で踏みつけると、大きなわらじが呻きながら逃げて行ったという。
『丹後の民話 第四集 ふるさとのむかしばなし』「わらじ」より
“ピシャどん”のように、背後から音を立ててついてくるタイプの妖怪です。
こちらは大きなわらじ(正体はたぶん狸)として姿を現します。
伝承地:京丹後市丹後町此代
伝承地:京丹後市丹後町此代