アーオ鳥 (あーおどり)
足谷の山中では、初夏になると「アーオアーオ」と鳥の鳴き声が聞こえてくるという。
昔、腹を空かせた子供が炊き上がったばかりの米を釜から手掴みで食べ、口や手に大火傷を負って死んでしまった。
それ以来、死んだ子供が鳥になって「アーオアーオ」と悲しげに鳴くようになったと伝えられている。
『柚子の里 足谷誌』「あお鳥の事」より
鳥類転生。
夏に「アーオアーオ」と鳴くことから、おそらくこれはアオバトのことじゃないかと思います。
ちなみに伝承地の足谷集落は昭和五十年代に廃村となっており、現在は誰も住んでいません。
誰も来なくなった足谷の山の中で、アーオ鳥は今も鳴き続けているのでしょうか。
伝承地:伊根町菅野
伝承地:伊根町菅野