蓑笠の怪物 (みのかさのかいぶつ)*
昔、芦生の演習林で、木挽き(製材作業者)が川に落ちて行方不明になる事件があった。
皆で捜索すると、木挽きは下流で倒木に引っかかって死んでいた。
その遺体を蓑笠を着た人間が咥えていた。人々が近づくと怪物は姿を消した。
ところが、遺体を牛車に乗せて戻っていると、その蓑笠の怪物が後からついてきた。
怪物はついてきただけだったが、牛がひどく汗をかいたという。
『山の怪奇 百物語』「京都北山怪奇噺」より
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