大ミミズ (おおみみず)
深山には一丈(約3m)余りの大ミミズがいるという。
昔、丹波国柏原遠坂村で大風雨が一日続き、山崩れが起こった。
その時、二匹の大きなミミズが出て来た。
その時、二匹の大きなミミズが出て来た。
一匹は一丈五尺(約4.5m)、もう一匹は九尺五寸(約3m)あったという。
上記は正徳年間に成立した百科事典『和漢三才図会』の「蚯蚓」の項にある記述ですが、兵庫県の民話本『郷土の民話(丹有編)』にも、遠阪村に大ミミズが現れた話があります。
元禄十五年(1702)八月、遠坂村で長雨による大洪水が起こった。
所々で山崩れが起こり、谷川から溢れた水は田畑に流れ込み、村は泥海となった。
その日の夕方、村人たちは濁流の中に大きなミミズを見つけた。
胴回り70~80cm、色は黒く、大人の頭程もある鎌首をもたげながら岸に向かって泳いでいたが、濁流に押し流されて姿を消したという。
またこの日、谷川橋に大ミミズが引っかかっているのを村人たちが見つけている。
ミミズは長さ6~7mで、体は青く光っていた。やがて川の水かさが増え、流されて行ったという。
『織田家日記』には「大風雨後、山崩出、大みみず二頭、人為奇物也」と記されている。
『和漢三才図会 巻五十四』「湿生類 蚯蚓」
『郷土の民話(丹有編)』「徳畑川の大洪水」より
ちなみに『和漢三才図会』「蚯蚓」の項の最後には、
「『東国通鑑』(朝鮮半島の史書)によると、高麗の太祖八年(926)、宮城の東に長さ七十尺(約21m)のミミズが出た」と記されています。
20m超のミミズ……遠阪村に現れたミミズが可愛く見えるレベルの大きさですね。
伝承地:兵庫県丹波市青垣町遠阪


