大送神社の怪蛇 (おおおくりじんじゃのかいじゃ)
昔、大送神社の西の竹藪に怪蛇が棲んでいた。
怪蛇は体長約七間半(約14m)、胴体は酒樽のようで、口の広さは一尺二寸(約36cm)、眼光は数十間(約100m)先にも達する程で、暴れ出る度に家屋を壊し人畜を殺傷していた。
村人たちは何度も怪蛇を退治しようとしたが、一度も成功しなかった。
偶然そこへ豪勇の武士が現れ、一月十七日の深夜に弓矢を持って怪蛇退治に向かった。
武士は第一矢で怪蛇の目の間を射ると、次いで右目、左目と矢を打ち込み、遂に七矢目で射殺した。
村人たちは大喜びし、積年の恨みから怪蛇の死体をよってたかって左右に引き裂いた。
そして武士の快挙を後世に伝えるため、村人たちは毎年一月十七日の日没に、大送神社で綱引きの神事を行うようになった。
綱引きの回数は七回で、老若男女が南北に分かれて引き合い、勝敗によってその年の米麦の豊凶を占うという。
『ふるさとの伝承 八木』「大送神社と怪蛇」より
現在、綱引きの神事は一月十七日に近い日曜日に行われています。
まず武士役の男性が怪蛇の目に見立てた的を弓矢で三回射た後、住民たちが鳥居の奥の水路を挟んで南北に分かれ、綱を引き合います。
まず武士役の男性が怪蛇の目に見立てた的を弓矢で三回射た後、住民たちが鳥居の奥の水路を挟んで南北に分かれ、綱を引き合います。
七戦して北が勝つと麦が、南が勝つと米が豊作になると言われています。(ここ数年は北側が連勝しているそうです)
通常、神社の狛犬は向かい合った形で座っていますが、大送神社本殿前の狛犬はどちらも正面を向いています。
また両方とも「阿」形(口を開けている)で、「吽」形(口を閉じている)がいません。
伝承地:南丹市八木町日置・大送神社
*2024/4/18 現地写真追加
*2024/4/18 現地写真追加




