瀧の大蛇 (たきのだいじゃ)*
広河原下之町の早稲谷の奥には「びんごの瀧」という瀧が、そして山を越えた先の光砥谷には「から瀧」という瀧があり、この二つの瀧をねぐらにする大蛇がいるという。
昔、早稲谷の奥に住む女が米を搗いている時、蛇が臼に入り込んだが、女はそれに気づかず一緒に搗いてしまった。
だが蛇の混ざった米は食べられないので、女は通りすがりの遍路に渡した。
その後、半身が蛇のような子供が生まれたが育つ力がなく、哀れんだ女はびんごの瀧に放したという。
この子供が龍になって瀧に棲み着いたとも言われている。
『京都廣河原民俗誌』「びんごの瀧(下之町早稲谷)」より
伝承地:京都市左京区広河原下之町・能見町(瀧の正確な場所は不明)



