大池の妖怪 (おおいけのようかい)*
天武天皇の時代(697~700)、上漆原鎌倉大滝の西の山頂に舟形の大池があり、巨木に覆われた暗い森が広がっていた。
その森に妖怪が棲みつき、夜毎里近くに出没しては人々を脅し田畑を荒らしていた。
最早神頼みしか術はなく、神明に加護を祈ったところ「近江国滋賀郡小松村(滋賀県高島市鵜川)の白鬚神社に分祀を乞い、鎌倉の氏神として祀れ」という霊夢を見た。
早速鎌倉に白鬚神社を建立すると、妖怪の出没は止まり、満々と水を湛えていた大池の水も減水した。
村人たちは神明の威光に敬服し、魔除けの神として尊崇したという。
『ふるさと岡田中』「白鬚神社」より

上漆原鎌倉地区の白鬚(髭)神社。
集落から少し離れた山の麓に祀られています。
ちなみに白鬚神社は上漆原内に二社あり、もう一社は鎌倉地区の北西の長之室地区に鎮座しています。
伝承地:舞鶴市上漆原・白鬚神社
