オカマサン
大原神社の前にある水門(みなと)の淵は“オカマサン(お釜さん)”と呼ばれている。
遙か昔、天児屋命が宮地を求め、大原山麓の水門の淵を訪れた。
すると水底から金色の鮭が現れ、「私はこの水底に棲み、数千年間この山を守っている者だ。山頂には白幣と青幣があり、いつも光を放っているので、まさにここは神が鎮座すべき霊地である」と告げたため、天児屋命は大原を宮地に定めたと伝えられている。
この淵には、もし村に悪いことがあれば鱒が現れ、不浄のことがあれば鮭が浮かび出るという。
そのため、大原の人々は大正の末頃まで鱒と鮭を食べなかったという。
『丹波志』巻之一「神社部 天田郡」
『丹波地区民俗資料調査報告書』「オカマサン」
『神社案内板』より

左側の白い岩には小さな窪みがぽこぽことついています。
これらの窪みは神が乗っていた赤い牛(黄色い牛とも)の蹄の跡だとされています。
そのため、大原の人々は赤牛を飼わず、牛肉も食べなかったんだとか。食べられないものが多い。

オカマサンの水底から現れた金色の鮭は、大原神社本殿横にある摂社に「鮭魚化神(さけのけしん)」として祀られています。
摂社は七柱の神が合祀されていて、一番左の社が金色鮭を祀る「飛瀧峯社(ひろうほうしゃ)」です。名前がカッコイイですね。
金色の鮭に乗って現れた神様。
伝承地:福知山市三和町大原
