形の有る様な無い様なもの (かたちのあるようなないようなもの)
大井村土田集落の田圃の中には稲荷社が建てられている。
これは俗に「やなぎさんのお社」と呼ばれていて、近くには狐が棲むという竹藪がある。
ある時、この竹藪を伐採しようと村人たちが集まって相談した。
するとその夜、村人のもとに形の有る様な無い様なものが現れて、一晩中眠ることが出来なかった。
これは「やなぎさんのお社」の狐が警告に来たのかもしれないと考え、竹の伐採を取り止めたという。
『口丹波口碑集』「狐の話」より
村人のもとに現れた“形の有る様な無い様なもの”とは一体どんな姿をしていたのでしょう。
幽霊のように透けたりぼやけたりして視認しづらい姿だったのか、それともアメーバのように外見が変わり続ける不定形な姿だったのか、はたまた想像もつかないようなすごい形をしていたのか…?
一晩眠れなくなるくらいなので、余程インパクトのある姿だったんでしょうね。
伝承地:亀岡市大井町
伝承地:亀岡市大井町