離湖の火の玉 (はなれこのひのたま)


昭和六、七年頃、離湖(網野町小浜にある周囲3.8kmの湖)には、よく火の玉が出たという。
夜更けに網野(網野町)と島(久美浜町?)の間の真っ暗な道を通っていると、左側にある離湖の水面に、赤色の火の玉がポツンと浮かんでいるのが見える。
しばらく見ていると、火の玉は上方に1mも伸び上がる。それが湖面に映り、まるで上下に伸びた赤い紐のように見えるという。
その内に火の玉はスッと元の大きさに縮むと、島の方へフワフワと飛び、パッと消えてしまう。
この火の玉はよく目撃されていたが、正体はわかっていない。ただ、人に害をなすものではないという。

『網野町誌 下巻』「暗がり峠と火の玉」より


この頃、網野と島の間の道はとても暗かったため「暗がり峠」と呼ばれていたそうです。
現在は道も整備されて夜でも明るくなったからか、火の玉は全く見られなくなったとのこと。少し残念。