酒ごんご、油ごんご (さけごんご、あぶらごんご)
木津の龍献寺の下にある旧道は、古い杉や欅が茂っていて昼でも薄暗い所である。
そこには高さ1m程の石垣があって、根本には30㎠ほどの石を抜いた穴が空いている。
その穴には年を取ったイタチが棲んでいて、人が通ると「酒ごんご(五合)、油ごんご(五合)」と声がかけられるという。
イタチの声を聞いた者は、その通りの品を穴の前に持って行かなければ祟りがあると言われていた。
そのため、この道を通る時はなるべく声を聞かないよう、耳を押さえて足早に通り過ぎていたという。
『丹後の伝説 ふるさとのはなし』「酒ごんご、油ごんご」
『季刊 民話 1975冬 創刊号』「奥丹後物語 草稿」より