堤の魔物 (つつみのまもの)


昔、ある百姓が砂方の堤で草刈りをしていた。
その日は日差しが強く、百姓は堤の水を飲んで喉を潤していた。
すると堤の水面にガザガザと渦巻きが起こり、そこから魔物が現れ、百姓の影を食べてしまった。
すると百姓の姿はパッと消え、魔物は「美味い」と言い残して再び堤の中に沈んで行った。
それ以来、人々は日差しの強い時は仕事を避け、涼しい日陰を好んで働くようになったという。


『丹後町の民話』「つつみの魔物(砂方)」より


丹後町には人の影を食べるタイプの妖怪がいくつか伝えられています。
影を飲むじゃたゃあ


伝承地:京丹後市丹後町間人