小豆洗い (あずきあらい)


夜久野町上千原のユリという所には“小豆洗い”が棲んでいるという。
この妖怪は夜な夜な現れては小豆を洗うという。
姿を見た者はいないが、ザラザラザラザラと小豆を洗う音だけが聞こえたという。

夜久野町額田の釈迦堂川に“小豆洗い”がいて、夜更けになるとザルに小豆を入れてザッザッと洗うような音をさせる。
正体は狸や川獺だと言われているが、実際に見た者はいない。
ある男が音のする方へ行ってみると、一枚のザルが川を逆流していくのを見たという。

三和町芦渕岡部の藪には“アズキアライ”がいるという。
また、王歳神社付近には「小豆一升米一升」と言って、ガシャガシャ音がする所があるという。

『下夜久野村誌』「小豆あらい(額田)」
『夜久野町史 第一巻(自然科学・民俗編)』「小豆洗い(上千原)」
『昭和五十年度 民俗採訪』「俗信」より


全国各地に伝承のある有名妖怪“小豆洗い”です。
ご多分に漏れず、丹波丹後地域でも小豆洗いの話は多く語り伝えられています。
というか、ほとんど全ての地域にあります。小豆洗いのネームバリューすごい。
とはいえ地域毎に微妙な違いがあったりするので、細々と紹介していこうと思います。

昔紹介した“盗人口の怪異”の中にも小豆洗いがいます。
何気に福知山は小豆洗い出現事例が多いです。