かわねこり


嘉永七年(1854)五月初旬、安芸国宮島に“かわねこり”というものが現れたという。
かわねこりは毎晩丑寅(午前二時~四時)の時刻になると、人の叫びに似た鳴き声を上げながら町中を通るという。
これは獣の声であって鳥ではない。鹿や猿だという説もあるが、その姿を見た者はいない。

『近世風聞・耳の垢』「嘉永七年 甲寅」より


他府県の気になる妖怪シリーズ。
今回は広島県廿日市市宮島町(厳島)に現れたという謎の獣の話です。
叫び声を上げつつ夜毎徘徊する正体不明の生物って、想像するだけで怖いですね。