宮の森の大天狗 (みやのもりのだいてんぐ)


昔、口司村(現・園部町口司)の村人が宮の森へ柴刈りに行くと、何とも言えぬ不思議な声が聞こえてきた。
この山には大天狗が棲んでいると伝えられている。怖くなった村人は下山しようとしたが、既にその体は宙に舞い上がっていた。
村人はそのまま行方不明になり、村では大騒ぎとなった。
「大天狗がさらったに違いない」
皆はそう考え、火を焚いて「天狗返せ、天狗返せ」と叫び続けた。
すると、「今返す」という微かな声と共に、空からカクレミノ、カクレガサ、サカズキの三品が落ちてきた。
その後、この三品は長く家宝として保存されていたが、火事で焼けてしまったという。

『園部の口碑、伝承 おじいさんたちの話』「カクレミノ」より


……村人は?