消えた娘 (きえたむすめ)*
元禄十年(1697)、宮津藩の大名・阿部正邦が下野国宇都宮(栃木県)へ所領替えになった際、町人の糸屋惣左衛門に家を貸し出した。
ある夜、惣左衛門夫婦は娘と共に寝ていたが、翌朝になると彼女の姿は消えていた。
夫婦は役所へ報告し、人を雇って方々を捜し回ったが、娘の行方はわからなかった。
天狗の仕業とも、所領替えに紛れて藩士がさらっていったとも囁かれたが、その後この娘を見た者はいないという。
『拾椎雑話 巻二十五』「他邦」より
消えた娘は小浜(福井県)の畳屋の娘で、惣左衛門の養子になっていたそうです。
伝承地:宮津市中心部
消えた娘は小浜(福井県)の畳屋の娘で、惣左衛門の養子になっていたそうです。
伝承地:宮津市中心部