小豆あらい (あずきあらい)
昔、小橋や三浜では日が暮れても帰宅しない子供がいると、「神隠しに遭った」「小豆あらいにやられた」と言っていた。
小豆あらいは夕暮れ時を好み、家と家の間の狭い所に現れるという。
外で遊んでいて帰りが遅くなった子供が家々の間を歩いていると、薄暗がりから「ガッサラ、ガッサラ」と小豆を洗うような音が聞こえてくる。
音は後ろからついて来るように聞こえるが、この時に振り向いたり、無視して遊んでいると神隠しに遭うという。
怖くなって耳を塞ぐと、小豆あらいは調子に乗って更に音を立てる。我慢して自宅に戻り、中から扉を閉めると聞こえなくなるという。
小豆あらいは、嫁に行けずに死んだ娘の霊が、海から浜を伝い、川を遡ってさまよい出たものだと言われている。
また昔、小橋に白壁の大きな屋敷があったが、小豆あらいがよく出るため誰も住まなくなり、やがて家は壊されたという話も伝えられている。
『わが郷土 丸山小学校創立百周年記念誌』「小豆あらい」
『舞鶴の民話 第四集』「あずきあらい(三浜)」より
小豆洗いシリーズ舞鶴編。
海から川へ遡上して来るタイプの小豆洗いです。鮭みたいですね。