消える死体 (きえるしたい)*
享保の頃、死者が出て葬儀をすると、雷鳴と共にその亡骸が消えるという怪異が起こる家があった。
この怪異は七代先まで続いた。
そして八代目が亡くなった時、葬礼に来た御油村(丹波市氷上町)の円通寺の住職は、家人から代々死体が失われているという話を聞いた。
その時、雷が鳴り響き、住職の法衣の袖が燃えた。だが、死体が消えることはなかった。
それ以降、死体が消失する怪異は起こらなくなったという。
『丹波志 氷上郡之部』「化物屋敷 和田村」より
何故八代目以降の遺体は消えなかったんでしょうね。
ちなみに「死体が消える」という怪異は福知山にも伝えられています。
以下簡単に紹介。
千丈ヶ原(福知山市大江町仏性寺)で死者が出た時は、村人全員が集まり夜を徹して死体を守るという。
そうしなければ、その死体が失われることがあるからだという。(『丹哥府志』)