転がる火の玉 (ころがるひのたま)


昔、ある家の女が亡くなったため、墓に埋葬した。
ところが、それ以来毎晩のように墓から火の玉が現れ、女が生前暮らしていた家までコロコロと転がってくるようになった。
火の玉は家の裏手にある、女が寝起きしていた部屋の窓の所まで転がってくる。
それは家の中からは見えるが、近づくとたちまち見えなくなってしまうという。

『京都府伊根町の民話 -泉とく子・藤原国蔵の語り-』「火の玉」より