ちんじゅの浜の火の玉 (ちんじゅのはまのひのたま)


昔、ある漁師の親子が海に刺し網漁を仕掛けたが、夜になって天候が崩れてきたので網を引き揚げに行った。
その途中、野原の「ちんじゅの浜」という海岸を通りかかった時、山の方に上がって行く火の玉が見えたという。
二人は急いで網を取り、帰り際に浜の方を見ると、もう火の玉は消えていた。
海から戻ると、風が強くなり大雨が降ってきた。二人は嵐に巻き込まれる寸前だった。
その火の玉は海の荒れを知らせてくれたものだと言われている。

『子ども風土記』「火の玉」より

過去に紹介した“ちんじゅの一つ目小僧”もそうですが、この「ちんじゅ(ちんぢ、ちんしゅなど名称色々)の浜」は妖怪変化が多く棲む場所なのでしょうか。