出雲地蔵の怪 (いずもじぞうのかい)*
国幣中社出雲神社(丹波國一之宮出雲大神宮)のそばには大きな池があり、その縁に地蔵が祀ってあった。
だがある人がこの場所に家を建てようとした時、邪魔になる地蔵を池の中へ投げ込んでしまった。
それ以降、夜毎その家に怪物が出るという噂が広まった。
「怪物などいるわけがない」と言う者がその家に泊まったこともあったが、真夜中になると何物かに肩を叩かれたり、どこからか赤子の叫び声が聞こえたりしたため、翌朝には逃げ出してしまったという。
村人たちは地蔵を引き揚げて再び祀ろうとしたが、投げ込まれた場所がわからず、未だに見つけられないでいるという。
『丹波の伝承』「出雲地蔵」より
神池は出雲大神宮の鳥居のそばにあります。
