広瀬の一つ灯 (ひろせのひとつび)


昔、上粟野の広瀬にある宝篋印塔の辺りから、毎夜のように灯が灯るのが見えた。
その灯はどこからでも見えるが、何故か宝篋印塔に近寄ると見えなくなってしまうという。
そのため、灯りの発生源を見た者はいないが、人々は「宝篋印塔が光っているのだろう」と考えた。
この不思議な灯は“広瀬の一つ灯”と呼ばれ恐れられたという。

『和知町 石の声風の音』「広瀬の一つ灯」より