高城城の蜘蛛 (たかしろじょうのくも)
昔、ある男が猪倉集落のお八重という娘の元へ毎晩のように通って来ていた。
お八重は男が戸や障子を開けずに部屋に現れることを不思議に思っていたが、立派な風貌だったため特に怪しむことはなかった。
やがてお八重は妊娠し、両親の知るところとなった。
驚いた両親がある法師に相談すると、相手の男は高城城の主の蜘蛛だということがわかった。
その後、お八重は子供を産んだが、腹からタライ三杯分もの女郎蜘蛛が這い出して来たため、そのまま死んでしまったという。
『口丹波口碑集』「蜘蛛の話」より
タライ三杯分の蜘蛛がわらわらと出て来るシーンを想像すると寒気がしますね。
ちなみにこれは「蜘蛛聟入」系の話で『日本昔話大成』にも収録されています。