石臼の神 (いしうすのかみ)


昔、ある男が家で石臼を挽いていたところ、杖を突いた白髪の老人が入って来た。
老人は「石臼を挽かせろ」と頼んできたので、代わりに挽かせてみた。
老人が挽いた後に再び男が挽いてみると、驚いたことに重かった石臼は軽くなっていた。
男は夢中になって石臼を挽き続けていたが、ふと気づくと老人の姿は消えていた。
このことから、老人は“石臼の神”と名づけられたという。

『ふる里川合』「いしうすの神様」より