内林の龍 (うちばやしのりゅう)


園部町内林のある藪の中に龍が棲んでいた。
龍は人が通ると必ず美女に化けて現れたが、藪の所有者の家族が通る時は決して現れなかったという。
所有者は近所迷惑になると考え、坊主に拝んでもらうと、大きな龍が光りながら天へ昇って行った。
その時、所有者の家を含む二、三軒の家に雨が降ったという。
今でもその藪には小さな龍が棲んでいると言われ、祠を建てて祀っている。

『丹波の伝承』「内林の龍の昇天」より


龍神社
龍を祀る「龍神社」は内林町の奥、西林寺の横手にあります。
長い間人の手が入っていない印象。


説明書き
説明書きがありましたが、文字が消えかかっていて全文は読めませんでした。
文脈と一行当たりの文字数から考えるに、下部の虫食い部分にはこんな感じの言葉が入るのではないでしょうか。

「龍神社
 この社は明治三十年に龍が(天へ)
 向かって昇る姿を戸川家の(主人)
 が目撃されたのを機にその(地に)
 龍神社として祭られたとさ(れて)
 います。」


背後の藪
ちなみに祠の後ろには鬱蒼とした藪が広がっています。


伝承地:南丹市園部町内林町



*2023.12.17 現地写真追加・本文修正