籠堂の亡霊 (こもりどうのぼうれい)


新庄集落の奥にある「霧降りの滝」には籠堂があった。
この籠堂は夜中になると、子供の泣き声が聞こえたり、打掛姿の奥方や女中らしき婦人、傷ついた馬や武士の顔などが暗闇の中に浮かんでは消えるのだという。

昔、この地には城があったが、ある時、敵に攻められて落城した。
城から逃げ出した婦女子たちは近くの寺へ匿われたが、寺ごと焼き討ちにされて全員死亡した。
そのため、この籠堂には彼女らの亡霊が現れ出るのだという。

『ふるさとのむかしむかし』「細陰の城物語(一)」より


伝承地:京丹後市網野町新庄・霧降りの滝