七竜の蛇 (しちりゅうのへび)


昔、ある旅人が塩江村と磯村の間の峠道を登っていた。
峠の頂上まで辿り着き、そこで休憩していると、小さな白蛇が近づいてきた。
旅人はふと悪戯気分を起こし、手にしていた煙管で白蛇の額をコツンと叩いた。
すると白蛇はたちまち杖のようになり、棒のようになり、電柱のようになり、最後には一抱えもある大木の幹ような大きさになった。
そして旅人を睨みつけ、あっという間に呑み込んでしまった。
それ以来、人々はこの白蛇を“七竜の蛇”と呼んで畏敬し、賢い蛇として祀り、願掛けをするまでになったという。
この白蛇に願をかける時は、棲み処の高天山の上方にある大穴の前に卵を供えて願うのだという。

『丹後の伝説 ふるさとのはなし』「七竜のへび」より


名前が格好良いですね。


七竜神社
七竜の蛇(七龍大神)を祀る七竜神社。
昔は右の祠の前に鳥居があったようですが、劣化でへし折れたのか、現在は片方の脚部しか残っていません。


伝承地:京丹後市網野町塩江~磯・七竜峠(七竜神社は七竜峠ロードパーク南側の丘の上に鎮座)


*2023/5/13 現地写真追加