かぶろう清水 (かぶろうしみず)
天正十年(1582)、高屋駿河守が守る下岡城は、細川氏の軍勢に攻められ落城した。
その時、今井能世次郎という武将は城から脱出し、居城の高橋城まで逃げ戻った。
今井は疲労と空腹のため、通りすがりの妊婦に食べ物を求めたが、女が恐れて逃げようとしたので斬り殺してしまった。
そして近くの池で妊婦の血の付いた刀を洗い、水を赤く濁らせた。
以来、この池は毎月七日の九つ時(昼十二時)になると、水が赤く染まるようになったという。
「月の七日や 日の九つに かぶろ清水は 飲まぬもの」という文句が伝えられている。
『ふるさとのむかしむかし』「かぶろう清水の話」より
京丹後市網野町高橋・かぶろう清水の場所は不明