毒を吹く大蛇 (どくをふくだいじゃ)
昔、中筋に言語障害の男がいた。
彼は毎日山へ柴刈りに行っていたが、ある日ひどく疲れた様子で帰ってきた。
翌朝、男の顔は目が開いていないように見える程、ひどく腫れ上がっていた。
村人が尋ねると男は「山奥で柴を刈っていたら、太くて長いものが首をもたげて襲ってきた」と手振りで答えた。
そして翌日、男は静かに息を引き取った。
村人たちは「うわばみに毒を吹きかけられたのだろう」と、彼の死を悼んだという。
『中筋のむかしと今 下』「大蛇に毒を吹きかけられた話」より
伝承地:舞鶴市西舞鶴地区(旧・中筋村)