ガータロ
美山では、川の深い淵には“ガータロ”という妖怪が棲んでいるという。
ガータロは人や牛馬などを水中深く引き込み、尻から生き血を吸うという。
ガータロは人や牛馬などを水中深く引き込み、尻から生き血を吸うという。
水の事故は全てガータロの仕業だと考えられ、親は「ガータロがいるから川で泳いではいけない」と子供に注意した。
釣りをする時はガータロが嫌うアテ(アスナロ)やコボセ(コブシ)の木で作った竿が使われた。
ガータロは川の主で、その正体は河童だと言われている。
昔、市助という男が川で馬を洗っていると、ガータロが馬を水中に引き込もうとした。
市助が馬を勢いよく引き揚げると、ガータロも一緒にくっついてきた。
ガータロは水中では強いが、陸に上がると弱くなってしまう。
市助はガータロを捕まえたが「今回だけは助けてやる」と言って逃がしてやった。
すると翌日から毎日、ガータロが市助の家の前に川魚を置くようになった。
市助はガータロを捕まえたが「今回だけは助けてやる」と言って逃がしてやった。
すると翌日から毎日、ガータロが市助の家の前に川魚を置くようになった。
命を助けたお礼とはいえ毎日運ばせるのも悪い。だが「もういらない」と言うわけにもいかない。
そこで市助はガータロの川魚をコボセの枝に刺し、門口に立てておいた。
そこで市助はガータロの川魚をコボセの枝に刺し、門口に立てておいた。
以来、ガータロが魚を持ってくることはなくなったという。
『あしなか』227号「丹波美山の言葉と民俗 後編」より
ちなみに美山では、大酒飲みのことを「ガータロ」、釣りマニアのことを「カワラ乞食」と呼んだそうです。
伝承地:南丹市美山町の川