明地が森の大蛇 (あけちがもりのおおへび)
碇高原の中程に「明地が森」という大きな森があった。
昔、この森の近くの村の家が嫁をもらい、まもなく子供が生まれた。
だが家族は嫁が子供に乳を飲ませている姿を見たことがなく、不思議に思っていた。
ある日、家人が仕事から戻ると子供のそばに大きな蛇がいたので、驚いて蛇の目を刺してしまった。
すると大蛇は「私はこの子の母親です。どうかこの子を育てて下さい。この玉をしゃぶらせるだけで育ちます」と言い、玉を一つ置いて明地が森へ入っていった。
その後、明地が森に入ると発狂したり病死したりするようになったため、誰も近づかなくなったという。
『丹後町の民話 -第二集-』「明地が森の大へび(碇高原)」より
伝承地:京丹後市丹後町碇