船幽霊 (ふなゆうれい)


ある夜、三浜の漁師が海で漁をしていると、見たことのない大きな船が近づいて来た。
船には顔も体も青く、痩せ細った背の高い男が乗っており、漁師に「水杓を貸してくれ」と言った。
これは“船幽霊”というもので、水杓を貸せば船に海水を入れられ沈められてしまうだろう。
そう思った漁師は底を抜いた水杓を男に渡した。
予想通り、男は水杓に海水を汲んで漁師の船に注ぎ始めたが、底が抜けているので何杯入れても一向に水は溜まらなかった。
やがて男は諦め、大船と共に消えていったという。

『舞鶴の民話 第一集』「船ゆうれい」より


●丹後地域に伝わる船幽霊の伝承
亡者船(京丹後市網野町)
ホモラ(伊根町)

●船幽霊みたいな河童
川太郎(京丹後市丹後町)


伝承地:舞鶴市三浜