消える蝋燭 (きえるろうそく)*
ある夜、村人が提灯を掲げて下福井の辺りを歩いていると、不意に火が消えた。
不思議に思い提灯を見ると、中の蝋燭がなくなっていた。
仕方なく近所に住む知人から蝋燭を貰ったが、また途中で火が消えて蝋燭がなくなった。
村人は狐狸の仕業かと怖くなったが、「ついてこい!」と覚悟を決め、別の知人から貰った蝋燭を灯して歩き出した。
すると今度は火が消えることも蝋燭がなくなることもなく、目的地まで辿り着けたという。
『福井百年誌』「妖怪篇 -福井の伝説-」より
伝承地:舞鶴市下福井