火事を防いだ狛犬 (かじをふせいだこまいぬ)*
ある時、十倉の庄屋の夢に山崎神社の狛犬が現れ、「熱い、熱い」と言った。
翌日村人から話を聞くと、昨夜乞食が神社の境内で焚き火をしていたところ、火が狛犬の前足に燃え移ったという。
だが神社への被害は少なかったことから、これは狛犬の足が火を防いだのだと考えられた。
その後、狛犬の前足は作り変えられ、現在は草履を履いているという。
『わが郷土 まぐら』「山崎神社」
『舞鶴の民話 第三集』「一宮のこま犬(十倉)」より
山崎神社は元々真倉地域の氏神だったらしいのですが、洪水によって十倉まで流されてしまったため、同地で祀るようになったと伝えられています。
また「鱒が洪水で流された神社を背負って十倉まで昇ってきた」という伝承があり、山崎神社に参詣する時は(あるいは一生)鱒を食べてはならないと言われています。
ちなみに神の眷属が火事を防いだという話は舞鶴市の他、伊根町や丹波篠山市にも伝えられています。
→火事を防いだ稲荷(伊根町)
伝承地:舞鶴市十倉・山崎神社

