浦島太郎の格好をした人 (うらしまたろうのかっこうをした人)*
昔、新井に住む久という男が仲間と漁をしていると、大きな亀の甲羅が釣れた。
浜に捨てるわけにもいかず、久たちは甲羅を持ち帰って埋めた。
すると夕方、浦島太郎の格好をした人が、釣り竿を担いで久の家の前を通った。
人々は「浦島太郎が通る」と言って、しばらく評判になったという。
『語りによる日本の民話 10 丹後 伊根の民話』「亀の甲と浦島太郎」より
浦島太郎(のような人)が現れたという変わった話です。
久氏は語り手(明治40年生まれ)の祖父の弟らしいので、それほど古い時代の話でもなさそうです。江戸末頃?
浦島太郎(のような人)が久氏宅前を通った理由はわかりませんが、参考書籍の解説には「伊根町は浦島太郎伝説がある土地で、亀の甲羅を大切に扱ったから現れたのではないか」とありました。
浦島太郎に所縁のある伊根町ならではの話ですね。
天長二年(825)、丹後の豪族・浦嶋一族の業績を称えて建立された神社だそうです。
伝承地:伊根町新井
