狸の木樵 (たぬきのきこり)
昔、ある男が山で仕事を終えて帰り支度をしていると、上の方から「カーンカーン」と木を伐る音が聞こえてきた。
一緒に帰ろうと思い、男は音のする方へ声をかけたが返事はなかった。
もう一度声をかけても返事はなく、また「カーンカーン」と木を伐るような音が響いてきた。
これは狸が尻尾で枯れ木を叩き、木を伐るような音を出して騙しているのだと思い、男は急いで山を下りたという。
これは狸が尻尾で枯れ木を叩き、木を伐るような音を出して騙しているのだと思い、男は急いで山を下りたという。
『丹後の民話 第一集 いかがのはなし』「たぬきのきこり」より
大宮町は、狸だけでなく狐も木を伐る音を立てて人を騙すことがあったそうです。(『おおみやの民話』)
伝承地:京丹後市大宮町久住