火付けの嘉左衛門 (ひつけのかざえもん)


昔、真倉には嘉左衛門というたちの悪い男がいた。
嘉左衛門は気に食わないことがあればどこにでも火を付けるので、村人から恐れられていた。
その「火付けの名人」である嘉左衛門にあやかって、真倉では竈の火や焚き火が燃えない時は「カザ・カザ(嘉左・嘉左)」と唱えれば、不思議とすぐに火が付くという。

『わが郷土 まぐら』「火つけの嘉左衛門」より


この他『わが郷土 まぐら』には「真倉には嘉衛門という悪人がいて、嫁を貰えなかった腹いせにその娘の家に火を付けて大火事を起こした」という話もあります。極悪すぎる。
同書には「嘉左衛門と嘉右衛門が同一人物なのかは不明だが、名前もエピソードもよく似ている」と書かれています。
名前が間違って伝わっただけで、同一人物のエピソードっぽいですね。


伝承地:舞鶴市真倉