焼杉様の白い大蛇 (やけすぎさまのしろいだいじゃ)


曽我部村南條の山麓に、通称「焼杉様」と呼ばれる神社がある。
そこは鬱蒼とした森が広がっているが、その中に小さな水たまりがある。
水たまりは常に水量が変わらず、この水をイボや湿疹につけるとすぐに跡形もなく治るという。
これは焼杉様の使いの白い大蛇が水たまりを泳ぐことによって、水が皮膚病に効く薬になるのだと信じられている。
ただしこの水をもらう時には、必ず川魚を水たまりに入れなければならないという。
また、焼杉様に毎日詣でれば大蛇が願いを叶えてくれるとも言われ、昔は丑の刻参りをする者もあった。
だがこの大蛇の目に触れた者は必ず熱病に冒され、また森へ悪事を働きに来た者は必ず体調が悪くなるという。

『丹波の伝承』「焼杉樣」より


現地の案内板によると、お使いの白い大蛇は夜になると中山池(神社の北東、平和台公園内の池)へ水を飲みに出かけていたそうです。
大蛇が通った所は草木がなぎ倒され、一本の白い道ができたんだとか。


厄済神社
厄済(やけすぎ)神社。通称・焼杉様。
画像右側の御神木に神が降りたという伝承があるそうです。
元々は鎌倉時代の武将・赤松則村、または安土桃山時代の武将・赤井直正の首塚だったのではないかとも言われています。

湧き水
御神木の根本の湧き水。
この水で眼を洗うと眼病が治る、飲むとあらゆる病に効く、と伝えられています。
この湧き水が本文中にある水たまりのこと?


伝承地:亀岡市曽我部町南条・厄済神社