まほうの水 (まほうのみず)


和江の大雲に“まほうの水”という湧き水がある。
人は死後に冥土へ行き閻魔大王に謁見するが、その時に名を名乗ると「和江から来たか、大和から来たか」と聞かれる。
「和江から来た」と答えると、次に「大雲の水を飲んできたか」と問われる。
「飲んでいない」と答えると、閻魔はたちまち不機嫌になり地獄へ送られてしまう。
「飲んできた」と答えると、閻魔は満面の笑みを浮かべ極楽へ案内される。
この時、飲んでいないのに「水を飲んだ」と嘘を吐くと、すぐに見破られ、巨大な釘抜きで舌を抜き取られてしまう。
極楽には大雲のまほうの水が流れて来ており、極楽の住人の病や喉の渇きを癒すために使われているという。
現在、まほうの水は和江神社の手水舎に引き入れられており、この水を飲めば病が治る上、この世とあの世で幸せになれると伝えられている。

『舞鶴の民話 第一集』「まほうの水(和江)」より


和江神社
和江(わえ)神社。

和江神社の手水舎
神社境内の手水舎。
残念ながら水は止められていて飲めませんでした。


伝承地:舞鶴市和江