蛇の恩返し (へびのおんがえし)


道で蛇や蛙の死体を見つけたら、穴までは掘らなくていいが、人目につかない所に隠し「ここで成仏してくれ」と言わなければならない。
昔、二人の行商人が峠を歩いていたが、とても喉が渇いて困っていた。
すると女が現れ、二人に「水が飲みたいか」と尋ねた。
一人が喉の渇きを訴えると、女はその商人に水を渡した。
商人は喉を潤すと、もう一人の商人にも水を渡すよう女に頼んだ。
だが女は「私は以前あなたに助けてもらった蛇だ。あなたは私の死体を見えない所へ隠してくれたので恩がある。だがもう一人の商人は「あ、きちゃな(汚い)」と言って唾を吐いて逃げたので恩はない」と言って断った。
もう一人の商人は水をもらえず、行き倒れる程の目に遭ったという。

『みやづの昔話 -北部編-』「蛇の恩返し」より


伝承地:宮津市日ヶ谷