生まれかわり (うまれかわり)


昔、筒川の某家で女児が生まれたが、生後間もなく死亡した。
両親は女児の死を悲しみ、掌に印をつけ「次は丈夫な体で生まれて来い」と言って埋葬した。
その後、本庄の某家で女児が生まれたが、何故かずっと拳を握っていた。
不思議に思い開いてみたところ、掌に印がついていた。
「筒川の某家のお嬢さんが生まれた」
そう言って、女児を筒川の某家に連れて行った。
筒川の両親は我が子が生まれかわったことを喜び、養子縁組こそしなかったが、女児が一生心配なく暮らせるようにと、クルス野にある広い田圃を与えたという。

『語りによる日本の民話 10 丹後 伊根の民話』「生まれかわり」より


生まれかわった女児はその後六十年以上長生きしたそうです。
丈夫に生まれて良かったですね。



伝承地:伊根町筒川(本庄)