狐の芝居 (きつねのしばい)
ある夫婦が死んだ赤子を葬送するため、海士に向かって歩いていた。
市場の桑畑まで来ると、夜だというのに立派な芝居小屋が建てられており、綺麗な着物の役者が芝居を行っていた。
夫婦は他の見物人と共にしばらく芝居を鑑賞していたが、「芝居を観ていても死んだ子供は生き返らない」と言って小屋を通り過ぎた。
そして桑畑を振り返ると、芝居小屋も役者も見物人も、全て消えていたという。
『丹後の民話(1) 狐狸ものがたり』「狐の芝居」より
子を亡くした夫婦を慰めようと、狐が芝居を見せたのでしょうか。
伝承地:京丹後市久美浜町市場