大白竜 (だいはくりゅう)
真倉の稚児ヶ滝不動明王(真倉不動)は、昭和初期に神戸の行者・田中真栄が修行をし、各地に信仰を広めた場所と伝えられている。
ある日、真栄が稚児ヶ滝で修行をしていると、眼前に大白竜が現れた。
真栄が「何者だ! 力の程を見せよ!」と一喝すると、その瞬間、樫の大木が倒れお堂が潰されてしまった。
その後、真栄は病を患い死亡したという。
また、七月二十八日の例祭日には、稚児ヶ滝の祠にお使いの大きな白蛇が姿を現すという。
真倉不動に願をかけて加護を得た人は、必ずこの白蛇を見ると言われている。
『わが郷土 まぐら』「真倉不動(ハシ谷)」
『中筋のむかしと今 下』「真倉不動」より
現在は失われていますが、かつて真倉不動には御神体として白鞘の刀が納められていたそうです。
この刀は何度も盗難に遭っていましたが、持ち去ろうとすると参道の途中で体が動かなくなってしまうため、どの盗人も「刀の祟りだ!」と怖がり、通行人に刀を託して逃げたと言われています。
また、滝の水と小石を持ち帰り、水をイボに塗って小石で擦れば治るという話もあります。
伝承地:舞鶴市真倉・稚児ヶ滝不動