内山の大入道 (うちやまのおおにゅうどう)*
内山の谷の奥にある森には大入道が出ると言われていた。
そこで一人の剛胆な老婆が「大入道を退治してやる」と言って、草刈り鎌を携えて森へ向かった。
すると大入道が現れたので、老婆は「大入道というが、小さいじゃないか」と挑発した。
それを聞いた大入道は「もっと大きくなってみせよう」と言って大きくなった。
老婆は続けて「まだまだ小さい」と煽ると、大入道は更に大きくなった。
ふと老婆が足元を見ると、大入道は上に伸び過ぎたため、足が蚊のように細くなっていた。
老婆は「ここだ!」と、草刈り鎌で細くなった両足を斬りつけた。すると大入道はその場に倒れた。
翌日、老婆が再び森へ行くと、狸の小さな足が二つ、落ちていたという。
『おおみやの民話』「大入道退治」より
老婆つよい。
伝承地:京丹後市大宮町五十河内山(内山集落は昭和四十八年に廃村)