露涌石 (つゆわきいし)


佐々里村最勝寺の檀家の百姓が、山の畑で石を拾った。
大きさは五寸(約15cm)、一握り程の太さで、先は細く根の方は太い形をした青黄色(緑色?)の石だった。
この石の先端からは日に数滴、ボタリボタリと露が湧き出しており、十日以上経っても止むことはなかった。
当時の住職はこの石を三日間預かり、露が湧き出すところを自分の目で確かめたという。
ちょうどその頃、京の商人が村を訪れており、この石を五両で買い取った。
その後、石がどうなったのかはわからない。

『雲根志』後編巻之二「露涌石」より


同書によると、中国にも「魏国の貴族の屋敷にある鶯央石という石は、自ら水を流出する」という内容の話があるそうです。


伝承地:南丹市美山町佐々里(最勝寺)