赤いゆがきの娘 (あかいゆがきのむすめ)
昔、三浜村に炭焼きをして暮らす父・母・息子の三人家族がいた。
ある夜、この家に綺麗な娘が訪れ、一夜の宿を求めた。
父は反対したが、可哀想に思った母は娘を泊めることにした。
家に入れて食事を与えると、娘は空腹だったのか大量に食べた。
家に入れて食事を与えると、娘は空腹だったのか大量に食べた。
食事を終えると、娘は囲炉裏で着物を乾かし始めたが、その時、赤いゆがき(着物の下着)をチラチラと拡げて見せつつ、息子のそばへにじり寄った。
息子は驚いて後ずさったが、娘は再び赤いゆがきを見せて近寄った。
娘が近寄る度、息子は後ずさり、そうして二人は囲炉裏の周りをグルグルと回り続けた。
それを見た父は「この娘は人間ではない」と思い、火のついた炭を娘の赤いゆがきの中に放り込んだ。
すると娘は「あっちちちち」と叫び、狸に姿を変えて山へ逃げて行った。
それ以来、この家では夜に来る娘は決して泊めないように気をつけたという。
『子ども風土記』「赤いゆがきのむすめ」より
伝承地:舞鶴市三浜